国際協力プロジェクトを開始し、1つ目の成果が出ました


FIJは新型コロナウイルスをめぐり大量の真偽不明情報が飛び交う事態を受け、国内外のファクトチェック活動への支援を強化するため、新たに国際協力プロジェクトをスタートすることになりました。

FIJは2月より国内外のファクトチェック記事を紹介する特設サイトを開設、運営しています(Yahoo!、グノシー、LINE NEWS、gooニュースに新型コロナ関連ページに常時掲出されています)。昨今の「インフォデミック」とも言われる情報氾濫の長期化が予想されることから、今月から海外のファクトチェック団体への日本に関する調査の協力・支援を行うことにしました。日本のメディアパートナーへの支援も強化し、国内外の調査(海外情報の翻訳を含む)の協力も行います。さらに、日本に関連するファクトチェック情報を集約・発信する英語版特設サイトも4月の開設に向けて準備を進めます。

FIJのファクトチェック国際協力プロジェクトの全体像

先般、このプロジェクトが日本財団等の支援を受けてスタートし、1本目の協力成果が出ました。台湾ファクトチェックセンターが台湾で拡散していた河野太郎防衛大臣のツイッター投稿を模した画像を見つけ、FIJに調査を要請。協力の結果、画像は虚偽と判明し、3月13日、同センターがファクトチェック記事を発表しました(詳細は、立岩副理事長のレポートも参照)。

今後もFIJは、海外で出回る日本に関する情報や日本国内で出回る海外に関する情報について、真偽検証を行う国内外のメディア・団体や、プラットフォーマーと連携して、ファクトチェック記事の流通促進に向けた取り組みを進めてまいります。このプロジェクトは少なくとも(東京五輪が予定されている)8月まで継続する計画です。プロジェクトを継続していくためには、より一層のご支援が必要です。

より多くのファクトチェックが行われ、検証された情報が行き渡ることで、誤情報に惑わされ不安を抱いている人々が少しでも減るよう、本プロジェクトへのご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。