疑義言説収集システム(FCC)は、情報技術・自然言語処理技術を用いて疑義言説を自動的に検知するシステムです。
ファクトチェック活動は、社会に広がる真偽不明な言説・情報(疑義言説)をいち早くキャッチすることが欠かせません。しかし、特にインターネット/SNS上では膨大な情報発信がなされていますので、疑義言説の情報収集はファクトチェックを行うメディア・団体にとって大きな負担となります。
そこで、FIJが発足してまもない2017年から、ファクトチェッカーが取材・調査・記事化により専念できるよう、疑義言説の自動収集システムの開発に着手しました。
自然言語処理を専門とする東北大学大学院の乾研究室と、ニュースアプリ開発・運営会社であるスマートニュースの共同で、情報技術・自然言語処理技術を活用して疑義言説を検知するシステム(Fact Checking Console 、通称「FCC」)が開発され、2018年から運用が始まりました。(最初に運用されたのは、2018年沖縄県知事選プロジェクト)
FCCは、ツイッターユーザーの投稿を分析することで「疑義言説」を自動的に検知し、誤りの可能性を予測し、スコアリングする仕組みとなっています。
市民・学生などのファクトチェックアソシエイトが、FCCが自動収集した情報を日々チェックして、検証対象となり得る「疑義言説」を抽出し、ClaimMonitorに登録しており、FCCシステムは「ファクトチェック支援システム」の重要な役割を担っています。
FCCシステムの開発経緯や原理などの詳細情報は、旧サイトのページをご参照ください。