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ファクトチェックをめぐる2つの「誤解」を解く(その2)〜 「意見」も検証する柔軟性の必要:グローバルファクト12報告③

政治の世界で飛び交う言説は、あいまいで、複雑で、巧妙なものです。硬直した「意見はファクトチェックできない」という考え方は、時にファクトチェックやジャーナリズムの機能を弱めてしまうこともあり得ると思われます。

ファクトチェックをめぐる2つの「誤解」を解く(その1)〜 「オンライン」だけが強調されてはいけない:グローバルファクト12報告②

日本では新聞やテレビなどの伝統的メディアが、長らくファクトチェックに消極的だったのはご存じの通りです。各社のファクトチェックについての説明を見て、他の先進国の例などと比較すると、少し違和感を感じる点について問題提起をしたいと思います。

日本でもファクトチェックが本格化するか 〜「ニュースの消費者」として期待すべきことは?:グローバルファクト12報告①

これから本格化していくであろうファクトチェックの動きを、私たちが「ニュースの消費者」としていかに期待して見守るべきか、良質のファクトチェックをいかに見極め、それを実践するニュースメディアを応援していくかについて考えてみたいと思います。

「ファクトチェックの原点」を問い直す動き:グローバルファクト11報告 その②

国際ファクトチェッキング・ネットワーク(IFCN)が主催する世界のファクトチェッカーの会議「グローバルファクト11」の冒頭、IFCNは「表現の自由とファクトチェックに関するサラエボ声明」を発表しました。IFCNから認証を受けている世界80カ国の130のファクトチェック機関とニュースメディアが署名したものです。

ファクトチェッカーはプラットフォームを「フレネミー」と呼ぶ:グローバルファクト11報告 その①

2024年6月26日から28日に、グローバルファクト(Global Fact)11がサラエボで開かれました。世界各国から500人を超えるジャーナリストやファクトチェックの関係者が集まりました。キーノートの講演は、2021年のノーベル平和賞受賞者、フィリピンのジャーナリスト、マリア・レッサでした。