MyGoPenは7月から8月にかけて、新型コロナウイルスの存在を否定する日本の公文書があるといった誤情報など、日本に関係するファクトチェックを2件実施し、記事化しました。
FIJはMyGoPenの要請を受け、調査に協力しました。
MyGoPenの検証結果の概要は以下のとおりです(翻訳の責任はFIJにあります)。
【部分錯誤】日本宣佈嚴格限制中國留學生入學?日、加、紐、澳驅逐中國留學生?多數說法無具體根據
【部分的に誤り】 日本が中国人留学生の厳しい入学制限を発表? 日本、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアが中国人留学生を追放? ほとんどの主張が実証されず(初出2021年7月22日)
検証要旨は以下の通り。
- 日本政府が今後、中国人留学生のビザ審査を厳しくすることは確認できた。
- 2021年7月のBBC報道によると、在米中国大使館は「移民と国籍法」と「第10043号大統領命令」に基づいて、500名の理系の中国人留学生のビザ申請を却下した。
- 日本、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアが中国人留学生を追放したという報道や具体的な情報は見つからなかった。
MyGoPenの元記事はこちら
【誤導】日本政府的公文?無科學論文或證據證明新冠肺炎疫情存在?錯誤說法
【ミスリード】 日本政府の公文書?新型コロナウイルスの存在は科学論文から証明できない?(初出2021年8月14日)
検証要旨は以下の通り。
- 長野県と兵庫県の感染対策課は、新型コロナウイルスが存在しないと言っているわけではなく、「新型コロナウイルスの存在が科学的に証明されたことを示す公文書を所持していない」か、もしくは「各県内部ではそのような研究を行っていない」と返答したにすぎない。
- 日本では多くの都道府県が「(開示請求されたような)公文書が存在しないため開示できない」と公文書で回答しているが、そのことをもって「新型コロナウイルスが存在しない証拠だ」と主張している懐疑論者がいるという。MyGoPenは以前のファクトチェック記事で、台湾を含めて多くの国家が新型コロナウイルスを分離することに成功したことを確認している。
MyGoPenの元記事はこちら