会員制度を変更し、ファクトチェックの担い手を増やす活動を強化します


 FIJは、2017年に設立して以来、誤情報に惑わされない社会に向けて、ファクトチェック活動を日本で普及させていくための取り組みをしてきました。ファクトチェックに取り組むメディアパートナーが増え、記事化を支援するシステムも成果が出始めました。
 私たちは、誤情報・偽情報の蔓延を防ぎ、様々な社会問題を事実に基づいて対処する社会を築くために、事実かどうかを検証するファクトチェック活動を多様な主体が担うことが必要であると考えています。その点、日本ではまだファクトチェックの担い手不足が大きな課題となっています。そこで、今後、会員制度を改革して担い手を増やす取組みを強化することとしました。
 主なポイントは次のとおりです。

(1)ファクトチェックアソシエイトの募集と養成プログラムの実施

 FIJは今年より、社会に広がっている真偽の疑わしい情報(疑義言説)を収集し、メディアパートナーに情報提供するClaimMonitor(クレイムモニター)を中核とする「ファクトチェック支援システム」を本格的に稼働しています。
 この活動を自主的に担っていただけるボランティアメンバーを「ファクトチェックアソシエイト」と呼び、募集を始める予定です。アソシエイトには、ファクトチェックの担い手となるための研修講座など養成プログラムを提供する予定です。
 アソシエイトは、疑義言説を速やかに捕捉して調査を行い、(記事化を担う)メディアパートナーに情報提供するという形でファクトチェック活動に参加し、また将来的にメディア等でファクトチェッカー(自らファクトチェック記事を発表する主体)として能力を発揮されることが期待されます。
 アソシエイトの募集は12月中旬または来年1月より始める予定です。ご希望の方は養成プログラムを受講していただき(初期登録料1000円、2020年学生会員は免除)、FIJの認証を経て活動に参加できるようになります。

(2)会員制度の変更

 個人賛助会員(一般会員、特別会員、学生会員)の募集は中止します。
 今後、FIJの事業に関わっていただける個人の皆様には、能動的に活動に参加する「担い手」として「ファクトチェックアソシエイト」にご登録いただくか、経済的に活動を支援する「支え手」として「正会員」(総会議決権・会員特典あり、年会費制)、または毎月継続寄付をしていただける「寄付会員」(総会議決権・会員特典なし)にご登録をお願いすることになります。
 法人・団体の皆様には、引き続き「支え手」として「正会員」または「賛助会員」にご登録をお願いすることになります(従来どおり)。
 2021年正会員・法人賛助会員の募集は、12月から始めます。
 寄付会員はこちらよりお申込みを受け付けております。

今後のFIJの会員制度の全体像

(3)FIJセミナー・シンポジウムの位置付け変更

 FIJセミナー・シンポジウムは、過去の録画視聴も含めて会員特典として位置付けておりましたが、今後はより幅広く一般の方にご参加ご視聴いただけるよう、無償もしくは安価な参加料で開催する予定です。

(4)クレイムモニター月額利用サービスの提供

 ClaimMonitor(クレイムモニター)の閲覧利用のみをご希望の方に、月額利用料のお支払いにより閲覧できるサービスを提供させていただく予定です(12月開始予定)。

本件に関するお問い合わせは、こちらのフォームからお願いいたします。