ニュースのタネは10月15日、安倍晋三首相が臨時国会の所信表明演説で「先般の年金財政検証では、アベノミクスによって支え手が500万人増えた結果、将来の年金給付に係る所得代替率が改善いたしました」と述べた発言についてファクトチェックを行い、「ミスリード」とする調査結果を発表しました。
ファクトチェック記事全文
「財政検証で年金の所得代替率が改善」は本当か?ー臨時国会所信表明の検証②(ニュースのタネ・楊井人文、田島輔 2019/10/15)
ファクトチェックの要旨は以下のとおりです。
対象言説(検証対象は太字部分)
先般の年金財政検証では、アベノミクスによって支え手が500万人増えた結果、将来の年金給付に係る所得代替率が、改善いたしました。
(2019年10月4日臨時国会所信表明)
(2019年10月4日臨時国会所信表明)
レーティング(基準の詳細)
ミスリード
根拠・理由のポイント
今年の年金財政検証を5年前の前回と比べた場合、将来の年金給付に係る所得代替率がわずかに上昇するケースはあるが、大差はない。所得代替率が将来大きく下がり続ける点に触れず、あたかも将来の所得代替率が改善したかのような誤解を与える。
FIJは、メディアパートナーが発表したファクトチェック記事のうち、編集委員会がファクトチェック・ガイドラインに適合していると判断したものを当サイトで紹介しています。
要旨はFIJ事務局が作成したものです。詳細は、記事全文をご確認いただきますようお願いいたします。