(この記事は、FIJの無料メールマガジン「ファクトチェック通信」1月31日号を再編集したものです。メールマガジンのご登録はこちらから)
▼2022年のファクトチェック記事は245本、過去最多
2022年の1年間で日本国内のメディア・団体が発表したファクトチェック記事本数が245本(月平均20.4本)となり、過去最多だったことが、FIJ事務局の調査でわかりました。
2022年からファクトチェックを開始したメディア・団体は「リトマス」「日本ファクトチェックセンター」「日本テレビ」の3社。年間で1本以上のファクトチェックを発表したメディア数も13団体に上り、過去最多になりました。
また、FIJが行っているモニタリング調査では、捕捉された疑義言説は2123件(1日あたり5.8件)で、前年の2304件(同6.3件)よりやや減少しました(情報提供フォームから提供された一般通報もやや減)。ただ、ファクトチェックの量が増えたとはいえ、その割合はFIJで確認した疑義言説の1割強にとどまっていることもわかりました。(*)
▼リトマス、世界のファクトチェック団体マップに掲載
ファクトチェック専門団体「リトマス」が、アメリカ・デューク大学の研究室 Duke Reporters’ Lab が運営している世界ファクトチェック団体データベースのマップに掲載されました。このデータベースはIFCNとは異なり、PolitiFact創設者のビル・アデア(Bill Adair)教授らが運営しているもので、これまでに世界各国の517団体・メディア(活動中は386団体)が登録されています。
リトマスは設立1周年を迎え、活動を継続的に支えるサポーターの募集キャンペーンを始めたことを発表しました。記事を発表する体制を強化するため、3月15日までに100人のサポーターを集めることを目標にしているとのことです。
▼ファクトチェック2団体が編集スタッフを募集
ファクトチェック専門団体の日本ファクトチェックセンター(JFC)とリトマスがそれぞれ編集スタッフの募集を始めました。FactCheck Naviに求人情報のページを設けて、紹介しています。
▼ファクトチェックアワード2023実施へ
FIJは、優れたファクトチェック作品を表彰する「ファクトチェックアワード2023」を実施する方針を決めました。3〜4月ごろに作品募集を行い、6月に発表する予定です。
ファクトチェックアワードは韓国や南アフリカなどで開催されていますが、日本では初めての開催となります。詳細は3月に発表する予定です。
ファクトチェック・ナビ 新着記事
ファクトチェック・ナビでは「ファクトチェック一覧」「誤情報関連ニュースリンク集」を随時更新しています。ぜひご覧ください。
FIJニュース
●FIJの活動報告書(12月分)と2022年活度報告書を掲載しました。
●FIJの団体概要資料を掲載しました。
(*) 疑義言説モニタリング調査の結果についても、グラフとともに追記しました。