ファクトチェックアワード2023(募集)


誤・偽情報の氾濫が民主主義を脅かす問題となってきている中、人々がそうした情報に惑わされにくい社会を築くためには、公正で質の高いファクトチェックに接する機会が増え、真偽不明情報に対する人々の免疫力を高めることが重要と考えられます。

このたび、ファクトチェック活動の推進・普及に取り組んできた当法人は、社会的関心の高い事柄に関して人々を誤解させるおそれのある情報を検証し、正確な事実を共有することに貢献した作品を顕彰し、その社会的意義を広めるため、この賞を設けました。

審査・選考は、外部の視点を取り入れ公正に行うことを重視し、外部の学識経験者3名およびFIJ理事2名(ファクトチェックの実践活動に関与している理事を除く)の委員により実施します。

自薦・他薦を問いません。「ファクトチェック」と明示されたものに限らず、情報の真偽を検証することを主眼としたコンテンツであれば対象となります。この賞がよりよいファクトチェックのあり方を議論する契機となり、担い手の拡大、活性化につながることを願って、多くの作品のご応募をお待ちしております。

【作品募集の受付は終了しました。結果発表はこちら

ファクトチェックアワード(Fact Check Awards)とは
多くの人々を誤解させるおそれのある社会的影響の大きな言説・情報を検証し、正確な事実を共有することに貢献したファクトチェック作品のうち、特に優れていて社会的意義が高いと認められたものを表彰します。

受賞作は、記者発表とともにアワード特設サイトにて掲載します。(賞金なし)

選考委員
(敬称略)
選考委員長
松田 美佐
中央大学教授

小笠原 盛浩
東洋大学教授

宮崎 洋子
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究所リサーチャー

藤村 厚夫FIJ副理事長
スマートニュース(株)フェロー

乾 健太郎FIJ理事
東北大学教授
応募条件

次の条件をすべて満たした作品が選考対象となります。

⚫︎ 社会に広まった言説・情報が事実に基づいているかどうかを調査し、その結果を一般に広く伝えることを主眼とした作品(映像・放送コンテンツを含む。60分以上の作品や書籍は対象外とします)。
⚫︎ 2022年1月1日から2023年3月31日までに、日本国内の媒体で、日本語で発表され、無償で作品全体が公開されていたもの。(*)
⚫︎ 検証対象は、公人や著名人の発言、SNS投稿や出所不明の噂、紙やネット上の記事、画像・動画・映像等、特に発信主体や媒体を問いません。
⚫︎ 「ファクトチェック」と明示されたものに限らず、その明示がなくてもタイトルや内容から、社会に広まった言説・情報が事実に基づいているかどうかを調査し、その結果を一般に広く伝えることを主眼とした作品であれば可とします。ファクトチェック・レーティングの明示も必須とはしません。
⚫︎ FactCheck Naviに収録されたファクトチェックに限られません。
⚫︎ IFCNのCode of PrinciplesFIJのファクトチェック・ガイドラインに準拠しているかどうかは厳密には問いませんが、作成者が公的機関、政党、政治団体、宗教団体、反社会的勢力に関与しているか、それらが作成に関与しているものは対象外とします。

(*) Yahoo!、YouTube等のプラットフォームで配信されたものや、地上波、BS放送を含む(有料番組を除く)。選考期間終了前に公開を終了した場合は、選考委員が無償で閲覧できるよう、作成者から提供を受けることを条件とします。

応募方法

⚫︎ 下の応募フォームにて、後述する選考基準①〜④に関する推薦理由等を記入の上、送信してください。Googleフォームを使用しており、Googleのアカウントでログインが必要となります。ご了承ください。

⚫︎ 自薦・他薦いずれも可。団体による推薦も、個人による推薦も可です(実名での推薦のみ受け付けます)。
⚫︎ ただし、1推薦者あたり2作品までとさせていただきます。
⚫︎ 密接に関連する記事・コンテンツがあるときは、最大3つをまとめて1作品としてカウントします。

選考基準

以下の要素を全て満たさなくてはならないものではありませんが、これらの要素を考慮して総合的に評価します。

① 検証対象の社会的重要性・公共性

  • 検証対象の言説が社会にとって重要で、公共的な関心事項であること
  • それが検証されないまま放置されると、多くの人が誤解し、個人や社会に何らかの良くない影響が生じるおそれがあるため、誤解を防ぎ、正確な事実を共有する必要性が高いこと

② コンテンツの質・公正性

  • オーディエンスがアクセス可能な情報源・客観的証拠を慎重に吟味し、事実解明に忠実で、立場を問わず首肯できる論証がなされていること
  • 特定の立場を殊更に擁護または批判することを主眼とせず、対象言説の発信者や擁護者にとっても公正な検証であること

③ 独創性

  • 類似事案について先行する検証コンテンツが出ていないか、出ていたとしても、独自に確認した証拠や検証手法の独自性があること
  • より多くの読者・視聴者の興味・関心をひき、理解が深まるような、視覚的表現等の工夫がなされていること

④ 社会的インパクト

  • 作品が多くの人にシェアされたり、言及されたり、他メディア等にも参照されたりしていること
  • 検証対象言説の訂正・撤回や拡散の抑止など、社会に何らかの良い波及効果やポジティブな反響・変化をもたらしていること

スケジュール

⚫︎ 応募締切り:2023年4月20日
⚫︎ 発表:2023年6月21日(授賞式はこちら

(主催) 認定NPO法人ファクトチェック・イニシアティブ