誤・偽情報が民主主義を脅かす問題となっています。人々がそうした情報に惑わされにくい社会を築くために、ファクトチェックの推進・普及に取り組んできた当法人は、社会的関心の高い事柄に関して人々を誤解させるおそれのある情報を検証し、正確な事実の共有に貢献した作品を顕彰しその社会的意義を広めるため、2023年にこの賞を設けました。今回が2回目の開催となります。
ご応募は自薦・他薦を問いません。「ファクトチェック」と明示されたものに限らず、情報の真偽を検証することを主眼としたコンテンツであれば対象となります。
本アワードを通じてファクトチェックの意義と成果が広く社会に共有され、国内におけるファクトチェック活動の活性化につながる機会となりますよう、多くの作品のご応募をお待ちしております。
受賞作は、記者発表とともにアワード特設サイトにて掲載します。 [前回のアワード特設サイト]
次の条件をすべて満たした作品が選考対象となります。
⚫︎ 社会に広まった言説・情報が事実に基づいているかどうかを調査し、その結果を一般に広く伝えることを主眼とした作品(映像・放送コンテンツを含む。60分以上の作品や書籍は対象外とします)。
⚫︎ 2023年4月1日から2024年3月31日までに、日本国内の媒体で、日本語で発表され、無償で作品全体が公開されていたもの。(*)
⚫︎ 検証対象は、公人や著名人の発言、SNS投稿や出所不明の噂、紙やネット上の記事、画像・動画・映像等、特に発信主体や媒体を問いません。
⚫︎ 「ファクトチェック」と明示されたものに限らず、その明示がなくてもタイトルや内容から、社会に広まった言説・情報が事実に基づいているかどうかを調査し、その結果を一般に広く伝えることを主眼とした作品であれば可とします。ファクトチェック・レーティングの明示も必須とはしません。
⚫︎ IFCNのCode of Principles、FIJのファクトチェック・ガイドラインに準拠しているかどうかは厳密には問いませんが、作成者が公的機関、政党、政治団体、宗教団体、反社会的勢力に関与しているか、それらが作成に関与しているものは対象外とします。
(*) Yahoo!、YouTube等のプラットフォームで配信されたものや、地上波、BS放送を含む(有料番組を除く)。選考期間終了前に公開を終了した場合は、選考委員が無償で閲覧できるよう、作成者から提供を受けることを条件とします。
⚫︎ 下の応募フォームにて、後述する選考基準①〜④に関する推薦理由等を記入の上、送信してください。Googleフォームを使用しており、Googleのアカウントでログインが必要となります。ご了承ください。
⚫︎ 自薦・他薦いずれも可。団体による推薦も、個人による推薦も可です(実名での推薦のみ受け付けます)。
⚫︎ ただし、1推薦者あたり2作品までとさせていただきます。
⚫︎ 密接に関連する記事・コンテンツがあるときは、最大3つをまとめて1作品としてカウントします。
以下の要素を全て満たさなくてはならないものではありませんが、これらの要素を考慮して総合的に評価します。
① 検証対象の社会的重要性・公共性
- 検証対象の言説が社会にとって重要で、公共的な関心事項であること
- それが検証されないまま放置されると、多くの人が誤解し、個人や社会に何らかの良くない影響が生じるおそれがあるため、誤解を防ぎ、正確な事実を共有する必要性が高いこと
② コンテンツの質・公正性
- オーディエンスがアクセス可能な情報源・客観的証拠を慎重に吟味し、事実解明に忠実で、立場を問わず首肯できる論証がなされていること
- 特定の立場を殊更に擁護または批判することを主眼とせず、対象言説の発信者や擁護者にとっても公正な検証であること
③ 独創性
- 類似事案について先行する検証コンテンツが出ていないか、出ていたとしても、独自に確認した証拠や検証手法の独自性があること
- より多くの読者・視聴者の興味・関心をひき、理解が深まるような、視覚的表現等の工夫がなされていること
④ 社会的インパクト
- 作品が多くの人にシェアされたり、言及されたり、他メディア等にも参照されたりしていること
- 検証対象言説の訂正・撤回や拡散の抑止など、社会に何らかの良い波及効果やポジティブな反響・変化をもたらしていること
▼昨年6月開催「ファクトチェックアワード2023」授賞式のダイジェスト映像では、受賞作品と選考理由をご紹介しています。
⚫︎ 応募締切り:2024年5月5日
⚫︎ 発表:2024年6月(予定)